今、日没後に南東の空に一番最初に見える星は、
おそらく木星です。
しばらくは 木星は 見頃なので 今のうちに よく見ておきたいものです。
特に 8月後半は ガリレオ衛星の天文イベントが目白押しなんです!
ガリレオ衛星の影、ガリレオ衛星の食、ガリレオ衛星の接近、などです。
8月後半の一番注目すべきガリレオ衛星による天文イベントは
8月21日 に起こる「イオの食」だと思います!
この食現象は ほぼ一瞬に近い天文現象と思って下さい。
ある意味、流星を見るのと似ている感覚かもしれません。
流星は 一瞬にして 現れて消えてしまいます。
しかし、その一瞬が 見れると とても感動するものです。
今回の食現象も ちょっと地味な天文現象にしては感動した記憶が残っています。
今回、日本では 2020年8月21日に
ガリレオ衛星のイオが 木星の影の中から出てくる瞬間を見ることができます。
シュミレーションしてみました。↓(地球から見た正立画像)
20:00 では イオが ほぼ見えてないのですが
20:01 では イオが ハッキリと見える状態にあります。
木星の北側から見た場合のシュミレーションをしてみました。(実際には不可能ですが)
(右下の方向に太陽がありますので、木星から左上に向かって影があると思います。)
こちらの比較でも
20:00 では イオが ほぼ見えてないのですが
20:01 では イオが ハッキリと見える状態にあります。
木星の後ろの影の中から出てくるので ある時間になると
暗闇の中から スゥ~っと明るくなってイオが見えてくる現象が見れることでしょう。
もしかしたら スゥ~っと ではなくて
パッと 一瞬で明るくなるのかもしれません。
一瞬かもしれませんので 予想時間前から望遠鏡に釘付け状態になりそうです。
まさに 目が離せない現象です!
観測に使用する望遠鏡は ガリレオ衛星が見えれば良いので
比較的 小型な望遠鏡でも観測することが出来ると思います。
例えば コ・ボーグ36ED あたりでも 観測可能と思います。
オイラは 軽量コンパクトな
ミニボーグ50 とか ミニボーグ50FL あたりを考えています。
倍率は 20倍程度の低倍率でも見えると思いますが
少し高めにしようと思っています。
例えば 50倍~80倍程度 あたりですかね。
食現象の起こる時間ですが、
あくまでもシュミレーションですから
少し早めに見始めた方が 良いかと思います。
オイラは、少なくとも5分前の
19:55頃から 望遠鏡のアイピースから覗いていようかと思います。
晴れることを期待しましょう。
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【追記2020.8.22】
木星の影によるイオの食、見えました!
使用した機材は、明るさを重視して
最終的には BORG90FL になりました。
スマートフォンで(117にかけました)時間を聞きながら見ていました。
■時系列的には ↓こんな感じで見えました。
(19:50準備完了)
19:55 イオは見えない
19:58 薄っすらとイオらしき姿が見えた(10%の明るさ)
19:59 暗いけどイオの姿が見えてくる(50%の明るさ)
20:00 通常より少し暗い姿のイオが見える(80%の明るさ)
20:01 ほぼ通常通りのイオが見える(90%の明るさ)
20:02 いつものイオの姿が見える(100%の明るさ)
■まとめ
予想よりも かなりゆっくりと明るくなっていきました。
パッ とか す~っとか ほぼ一瞬で明るくなるのではなく
本当に徐々に 時間をかけて明るくなる感じでしたね
つまり・・・
~19:58までは皆既食の時間帯
19:58~20:00ではイオの部分食の時間帯だったのでしょう
20:00~20:02ではイオの半影食の時間帯だったのかと思われます。
実に面白かったです。
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