2021年9月1日、日没後に南東の空に見える明るい星は、今旬の木星です。
8月20日に木星が衝となりましたので、しばらくは 木星の観測最適期だと思います。
木星の縞模様を見るのが 面白いのは もちろんのことですが
木星のガリレオ衛星によっておこる天文現象が意外と面白いです。
木星本体に 時々見ることが出来る ガリレオ衛星の影も なかなか乙なものですよ。
さて、
シュミレーションによると
9月1日、20:15~22:25頃まで木星面にイオの影が
見えそうなことが分かりました!
東京では 薄明が終了するのが 19:38頃 ですから ちょうど暗くなって観測するのには適した時間です。
2021年9月1日 20:15、↓木星は 南東の空に見えます。
2021年9月1日 20:15 ↓ 望遠鏡で低倍率~中倍率にて見ると・・・(正立画像です)
左から
木星本体とイオ(眼視ではイオはおそらく見えません)
ガニメデ
と並んでいるかと思います。
2021年9月1日 20:15 ↓ 望遠鏡で高倍率にて見ると・・・(正立画像です)
この時間帯では イオの影が 木星面の左端(東側)に見えそうです。
望遠鏡では 正立プリズムを使用してないと 左右反転するので ご注意下さいね。
木星とイオが 重なり合っている状態ゆえ イオの姿は観測不可能だと思います。
ちょうど大赤飯が中央に来ているので これまた見頃ですね。
2021年9月1日 21:20 ↓ 望遠鏡で高倍率にて見ると・・・(正立画像です)
この時間帯では イオの影が 木星面の中央に見えそうです。
木星とイオが 重なり合っている状態ゆえ イオの姿は観測不可能だと思います。
大赤飯も まだ見えそうです。
2021年9月1日 22:25 ↓ 望遠鏡で高倍率にて見ると・・・(正立画像です)
このときは 木星面の 西の端に イオの影が あります。
イオの影が見える ギリギリ最後の時間帯かもしれませんね。
天気とシーイングさえ 良ければ 10センチ程度の屈折望遠鏡でも
100~150倍くらいの高倍率にすれば見えると思います。
とにかく晴れることを期待しましょう。
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【注意】イオの影は、どんな望遠鏡でも見えるわけではありません。
目安として 口径10センチくらいから見える可能性が高くなると思います。
倍率は 100倍以上は必要だと思って下さい。出来れば150倍程度 あるとイイですね。
■自分の機材での経験ですが「この機材でイオの影が見えたか?」を
ここに記しておきます。
コ・ボーグ36ED→ ✖ 見えませんでした
ミニボーグ50FL→ ✖ 見えませんでした
ミニボーグ67FL→ △ 見えました!(ギリギリ見えた感じです)
BORG90FL→ ○ 見えました!(ほぼ確実に見えるようです)
VIXEN FL102S→ ◎ 見えました!(かなりハッキリと見えました)
(【参考情報】BORG72FL→ ◎ ハッキリと見えたという情報がありました )
あくまでも目安だと考えて下さい。
空の状態によっては 見えたり見えなかったり変化するものですからね。
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