今、日没後に南南東の空に一番最初に見える星は、
おそらく木星です。
木星は 観測好期なので 見ておくことをお勧めします。
今年は注目しています!
木星の縞模様を見るのが 面白いのは もちろんのことですが
木星本体に 時々見ることが出来る ガリレオ衛星の影も なかなか乙なものです。
今年は、例年になく ガリレオ衛星の影を数多く見るチャンスがあって
イオの影、
エウロパの影、
ガニメデの影、
は 天候にも恵まれて見ることができました。
今回チャレンジしたいと思ったのが
カリストの影 です。
初めてなので 手持ちの機材で見えるのか 分かりませんが
予定の時刻になったら 望遠鏡を木星に向ける予定です。
さて、 日時ですが
シュミレーションによると
9月14日、日没後のある時間?~20:10頃まで木星面にカリストの影が
見えそうなことが分かりました!
日没直後から カリストの影は存在しているようなのですが
空が暗くなってくれないと コントラストが良くならないので
東京の日没時刻が 17:50頃 ということを考えると
18:30頃には 薄明の中、木星が見えてくるのかな・・・と思います。
薄明終了時刻が 19:15頃なので それまでは コントラスが良くなりつつある中で
もしかしたら見えるかも・・・といったところですね。
2020年9月14日 18:30、↓木星は見えると思いますが、空は まだ明るいでしょう。
さて、薄明中で このコントラストの悪い条件下
木星が どれだけ見えるかですね。
2020年9月14日 18:30 ↓ 望遠鏡で高倍率にて見ると・・・(正立画像です)
コントラスが悪いなりに 木星本体にカリストの影(ポチッとした黒いのです)が
見えるかもしれません。
イオが木星の近くにあるので イオの影かと 思ったのですが
カリストの影 ということが 分かりました。
もう少し時間が経つと かなり暗くなってくるので 18:50頃は 期待したいですね。
2020年9月14日 18:50 ↓ 望遠鏡で高倍率にて見ると・・・(正立画像です)
若干ですが 18:30 の時よりも カリストの影の位置が西の端によっています。
でも まだ見やすい位置だと思いますので 狙い目の時間帯ですね。
おそらく、ギリギリで見えると思われる時間帯では
2020年9月14日 20:10 ↓ 望遠鏡で高倍率にて見ると・・・(正立画像です)
この時間では 木星面の かなり端の方に カリストの影 が あるようです。
観測ギリギリの時間ですね。
天気とシーイングさえ 良ければ 10センチ程度の屈折望遠鏡でも
150倍くらいの高倍率にすれば見えるかも・・・
という期待を胸に準備したいと思います。
9月14日は 早く帰宅しないと!!
とにかく晴れるよう祈りましょう。
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【注意】ガリレオ衛星の影は、どんな望遠鏡でも見えるわけではありません。
目安として 口径10センチくらいから見える可能性が高くなると思います。
倍率は 100倍以上は必要だと思って下さい。出来れば150倍は欲しいですね。
■自分の機材での経験ですが「この機材でイオの影が見えたか?」を
ここに記しておきます。
コ・ボーグ36ED→ ✖ 見えませんでした
ミニボーグ50FL→ ✖ 見えませんでした
ミニボーグ67FL→ △ 見えました!(ギリギリ見えた感じです)
BORG90FL→ ○ 見えました!(ほぼ確実に見えるようです)
VIXEN FL102S→ ◎ 見えました!(かなりハッキリと見えました)
(【参考情報】BORG72FL→ ◎ ハッキリと見えたという情報がありました )
あくまでも目安だと考えて下さい。
空の状態によっては 見えたり見えなかったり変化するものですからね。
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