2022年9月13日、日没後に東南東~南東の空に見えてくる明るい星は、今旬の木星です。
9月27日に木星が衝となりますので、しばらくは 木星の観測最適期だと思います。
木星の縞模様を見るのが 面白いのは もちろんのことですが
木星のガリレオ衛星によっておこる天文現象が意外と面白いです。
木星本体に 時々見ることが出来る ガリレオ衛星の影も なかなか乙なものです。
さて、
シュミレーションによると
9月13日、20:10~22:10頃まで木星面にイオの影が
見えそうなことが分かりました!
東京では 薄明が終了するのが 19:19頃 です。
2022年9月13日 20:10頃、↓木星は 東南東の空に見えるでしょう。
東側の空が 開けて見やすい場所であれば
丁度 東の空には 月が のぼってきたのが 分かるかもしれません。
2022年9月13日 20:10 ↓ 望遠鏡で低倍率~中倍率にて見ると・・・(正立画像です)
左から
ガニメデ
イオ
木星本体
と並んでいるかと思います。
カリストは 木星の右側というよりも 上と言った方が適切しれません。
このカリストの位置は かなり珍しいことではないかと思います。
2022年9月13日 20:10 ↓ 望遠鏡で高倍率にて見ると・・・(正立画像です)
この時間帯では イオの影が 木星面の 東の端に見えそうです。
望遠鏡では 正立プリズムを使用してないと 左右反転するので ご注意下さいね。
2022年9月13日 21:10 ↓ 望遠鏡で高倍率にて見ると・・・(正立画像です)
この時間帯では イオの影が 木星面の中央に見えそうです。
この時間帯は イオの観測が不可能かと思います。
2022年9月13日 22:10 ↓ 望遠鏡で高倍率にて見ると・・・(正立画像です)
このときは 木星面の 西の端に イオの影が あります。
イオの影が見える ギリギリ最後の時間帯かもしれませんね。
天気とシーイングさえ 良ければ 10センチ程度の屈折望遠鏡でも
100~150倍くらいの高倍率にすれば見えると思います。
とにかく晴れることを期待しましょう。
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【注意】イオの影は、どんな望遠鏡でも見えるわけではありません。
目安として 口径10センチくらいから見える可能性が高くなると思います。
倍率は 100倍以上は必要だと思って下さい。出来れば150倍程度 あるとイイですね。
■自分の機材での経験ですが「この機材でイオの影が見えたか?」を
ここに記しておきます。
コ・ボーグ36ED→ ✖ 見えませんでした
ミニボーグ50FL→ ✖ 見えませんでした
ミニボーグ67FL→ △ 見えました!(ギリギリ見えた感じです)
BORG90FL→ ○ 見えました!(ほぼ確実に見えるようです)
VIXEN FL102S→ ◎ 見えました!(かなりハッキリと見えました)
(【参考情報】BORG72FL→ ◎ ハッキリと見えたという情報がありました )
あくまでも目安だと考えて下さい。
空の状態によっては 見えたり見えなかったり変化するものですからね。
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