今シーズン、
木星も 終盤となっています。
木星が南中する時刻は 日没前となってきましたので
薄明終了時刻になると 南南西~南西へ
20時頃になると 南西~西南西へと移動して 高度が10度くらいにまで
下がってきてしまいます。
遅い時間帯では非常に観測が難しくなってきました。
さて、シュミレーションによると
11月21日、17:50~19:55頃まで木星面にイオの影が
見えそうなことが分かりました!
(高度が低いので注意しましょう!)
2020年11月6日 17:50、↓木星は 南南西の空に見えます。
この時間帯、木星は 高度25度を超えるくらいですね。
2020年11月21日 17:50 ↓ 望遠鏡で高倍率にて見ると・・・(正立画像です)
この時間帯が イオの影は 木星面の東側の端に見えそうです。
イオは見えないと思います。
2020年11月6日 18:50 ↓ 望遠鏡で高倍率にて見ると・・・(正立画像です)
このときは イオの影の位置が ほぼ中央付近です。
イオは 木星面から ちょうど西側に ひょっこりと 出てくる時間かもしれません。
(この時間は、密かに必見かも!)
しかし、このとき 木星の高度が20度くらいなので 観測するには障害物などに
注意が必要ですね。
もしかしたら住宅地では 難しい状況かもしれません。
念のため、イオの影が見える ギリギリ最後の時間帯の場合は
2020年11月6日 19:55 ↓ 望遠鏡で高倍率にて見ると・・・(正立画像です)
この時間では 木星面の 西の端に イオの影 が あります。
このとき、木星は 高度が かなり低くなって 15度もありません。
注意しましょう。
今回は なるべく早い時間帯を選んだ方がよさそうですね。
早めの時間では
天気とシーイングさえ 良ければ 10センチ程度の屈折望遠鏡でも
150倍くらいの高倍率にすれば見えると思います。
とにかく晴れることを期待しましょう。
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【注意】イオの影は、どんな望遠鏡でも見えるわけではありません。
目安として 口径10センチくらいから見える可能性が高くなると思います。
倍率は 100倍以上は必要だと思って下さい。出来れば150倍は欲しいですね。
■自分の機材での経験ですが「この機材でイオの影が見えたか?」を
ここに記しておきます。
コ・ボーグ36ED→ ✖ 見えませんでした
ミニボーグ50FL→ ✖ 見えませんでした
ミニボーグ67FL→ △ 見えました!(ギリギリ見えた感じです)
BORG90FL→ ○ 見えました!(ほぼ確実に見えるようです)
VIXEN FL102S→ ◎ 見えました!(かなりハッキリと見えました)
(【参考情報】BORG72FL→ ◎ ハッキリと見えたという情報がありました )
あくまでも目安だと考えて下さい。
空の状態によっては 見えたり見えなかったり変化するものですからね。
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