今、日没後に南東の空に一番最初に見える星は、
月を除くと おそらく木星です。
しばらくは 木星は 見頃なので 今のうちに よく見ておきたいものです。
8月後半の一番注目すべきガリレオ衛星による天文イベントは
8月21日 に起こる「イオの食」とお伝えしました。
8月21日 の「イオの食」を見逃した方は
同じような天文現象が 8月28日にもあるのです。
時間の許される方は
見逃さないようにカレンダーに書き込んでおきましょう。
この食現象は ほぼ一瞬に近い天文現象と思っていましたが
8月21日の「イオの食」は違いました。
ゆっくりと時間をかけて 明るくなっていき もとの明るさになりました。
予想とは違い 新鮮な感動がありましたよ。
その時の詳しいことは、
★こちら の【追記】にあります 。
今回、日本では 2020年8月28日に
ガリレオ衛星のイオが 木星の影の中から出てくる瞬間を見ることができます。
シュミレーションしてみました。↓(地球から見た正立画像)
21:55 では イオが ほぼ見えてないのですが
21:56 では イオが ハッキリと見える状態にあります。
木星の北側から見た場合のシュミレーションをしてみました。(実際には不可能ですが)
(右下の方向に太陽がありますので、木星から左上に向かって影があると思います。)
こちらの比較でも
21:55 では イオが ほぼ見えてないのですが
21:56 では イオが ハッキリと見える状態にあります。
木星の後ろの影の中から出てくるので ある時間になると
暗闇の中から スゥ~っと明るくなってイオが見えてくる現象が見れることでしょう。
前回(8/21)の経験から おそらく時間をかけて明るくなっていくのでは・・・と思います。
とはいっても やはり実際に見ないと分からない現象なので
予想時間前から望遠鏡に釘付け状態になりそうです。
まさに 目が離せない現象です!
観測に使用する望遠鏡は ガリレオ衛星が見えれば良いので
比較的 小型な望遠鏡でも観測することが出来ると思います。
例えば コ・ボーグ36ED あたりでも 観測可能と思います。
オイラは 軽量コンパクトな
ある程度 明るさを重視して
BORG90FL とかも考えています。
倍率は 少し高めにしようと思っています。
例えば 50倍~80倍程度 あたりですかね。
食現象の起こる時間ですが、
あくまでもシュミレーションですから
少し早めに見始めた方が 良いかと思います。
オイラは、少なくとも5分前の
21:50頃から 望遠鏡のアイピースから覗いていようかと思います。
晴れることを期待しましょう。
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【追記2020.8.29】
木星の影によるイオの食、見えました!
使用した機材は、手軽さを重視して
最終的には miniBORG 50FL になりました。
スマートフォンで(117にかけました)時間を聞きながら見ていました。
■時系列的には ↓こんな感じで見えました。
(21:45準備完了)
21:50 イオは見えない
21:53 薄っすらとイオらしき姿が見えた(10%の明るさ)
21:54 暗いけどイオの姿が見えてくる(50%の明るさ)
21:55 通常より少し暗い姿のイオが見える(80%の明るさ)
21:56 いつものイオの姿が見える(100%の明るさ)
■まとめ
予想通り ゆっくりと明るくなっていきました。
パッ とか す~っとか ほぼ一瞬で明るくなるのではなく
本当に徐々に 時間をかけて明るくなる感じでしたね
つまり・・・
~21:53までは皆既食の時間帯
21:53~21:56ではイオの部分食の時間帯だったのでしょう
実に面白い現象ですね。
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