2021年8月22日 23:36~24:27頃に
木星のガリレオ衛星である ガニメデが エウロパを隠してしまうようです!
肉眼や低倍率の双眼鏡では 今回の現象を確認するのは困難ですが
小型の望遠鏡があれば 見ることが出来るでしょう。
ガリレオ衛星を単に観測するには 50倍程度でも良いのですが
今回の現象をより詳細に見ようとすると
高倍率は必須になりそうですね。
具体的には 最低でも100倍程度の倍率は欲しいところです。
可能なら200倍以上で観測したいところですが
倍率を高くするためには機材が大きくなるのと
それに伴ってシーイングの問題が生じてくるので
機材の性能に合った高倍率を選ぶことになるでしょう。
大雑把に言ってしまうと 望遠鏡の口径で ほぼ決まってしまうので
口径の2倍程度の倍率を目安にしようかと思います。
例えば、
口径50mm→100倍
口径80mm→160倍
口径100mm→200倍
といった具合になるかと思います。
実際に見ないと分からないですが
倍率をすぐに変更できるように
いつくかアイピースやバローレンズを準備しておいた方がよさそうですね。
さて、木星の位置を確認しましょう
↓8月22日23:06頃の空です。(シュミレーションです)
南の空に 一番明るく輝く星が木星です。
↓8月22日23:06頃の ガニメデ と エウロパ です。(シュミレーションです)
ガニメデ と エウロパは かなり接近していますが
この時間では まだ離れています。
↓8月22日23:36頃の ガニメデ と エウロパ です。(シュミレーションです)
この時間からガニメデによって エウロパが隠され始めるようです。
第一接触 とでも言うのでしょうかね。
↓8月22日24:00頃の ガニメデ と エウロパ です。(シュミレーションです)
おそらく、この時間帯が 一番隠されているのだと思います。
ガニメデ と エウロパ が一体となって見えることでしょう。
↓8月22日24:27頃の ガニメデ と エウロパ です。(シュミレーションです)
この時間から再び ガニメデ と エウロパ が離れていくことになるようですね。
地味な天文現象ですが、とても珍しい現象なので 天候と体力の都合がつけば
是非観測にチャレンジしてみたいものです。